キャリアの作られ方、「月記」マネジメント

働く事と生きる事、結婚したら家族の事、壮年男子には考えなければならない悩みが沢山ありますね。でも仕事に関する思考が大半を占めているのではないでしょうか?

1ヶ月という時間は本当にあっという間に過ぎてしまいます。歳を取ると体感スピードが年々速くなるので、43歳の今になると、「え、今年って2018年だっけ、2017年?」という笑えない話もリアルです 笑。

僕には17年前から続けている「月記」という習慣があります。単純にその月に取り組んだ出来事、それに対する自分の感想を箇条書きにするだけのシンプルなものです。日記を続けるほどマメではないし、1年に1回の振り返りでは大雑把過ぎるので、自分に合う習慣として定着しました。

書き出したキッカケは、広東省広州市で25歳の若手販売マネージャーとして大いに葛藤していた頃。成果を上げようと必死に生き急ぐ僕をみかねた?会社の先輩が「月記」をつける事を薦めてくれたのでした。

ほぼ20年に及ぶ記録なので、既に自分のキャリアが1つのストーリーになっています。「事実は小説よりも奇なり」と言いますが、自分で読み返しても波瀾万丈 笑。いつかトークイベントでもやって、後輩達にチャレンジと失敗の歴史を共有したい。

社会人3年目・25歳の記録には100%仕事の事しか書いていません。覚えたての広東語を駆使して、広東人営業マンを従えて前線に飛び込んで行く様子が生々しく記されています。新規エリア開拓の為に福建省に乗り込んだり、深圳市の卸売商の社長と直談判したり、文章を読むだけでエネルギーの強さと活動量の多さが伝わってくる。

でも実はこの裏側では、長男優大の介護を100%妻に任せきりにし、結果的に、妻がうつ症状になってしまうという事もありました。仕事に集中するあまり、家庭で起こっている事に気づく事もできない…。そんな20代後半でした。

社会人13年目・34歳の記録では、仕事の事70%、残りの30%はキャリアの悩みになっています。マーケッターとして色々な仕事にチャレンジしていましたが、マーケティングという仕事の楽しさに目覚めた様子がわかります。でも根底には「どうやったら自分はもっと成長できるか」という焦りも感じ取れます。35歳ってそういう年頃ですよね。自信もあるし、成果も1つ2つはある。だからこそ葛藤する。

僕はこの頃、家族との関係で色々あって、、結果的に長男の介護も手伝い、次男の育児を手伝うようになっていました。仕事に使える時間も限られてしまうからこそ、会社から与えられた仕事は自分のエネルギーの7割でこなし(手を抜くという意味ではなく、少ないエネルギーで最大の成果をだすという意味)、そこから更に3割ストレッチして、自分の幅を広げるための活動をしようとしています。転職活動や戦略コンサルティング会社を受けたりしたのもこの時期です。止まりたくなかったんですね。

その2年後、36歳の誕生日の日に長男優大が亡くなり、それから3年ぐらいかけて、勝ち負け・成長一辺倒の価値観が変化しました。ちょうどマネージャーに昇格して組織マネジメントにも携わるようになり、仕事の内容の半分以上はチームのメンバーへの指示出しやアドバイス、彼らの育成の為に考える事になりました。

こんな紆余曲折もあって、サラリーマン生活最後の「月記」は、組織マネジメント、事業マネジメント、プライベートマネジメントの3分割になりました。プライベートマネジメントの中には妻の働き方、息子の学校やスポーツ、娘の保育園の事、自分の生き方の事も書いてあります。でも、結局20年の間に、プライベートを最優先にして、与えられた時間の半分以上を使う事は実現出来ませんでした。

だからかも知れないけど、僕はワークライフバランス、働き方改革という言葉に若干のアレルギーがあります。本当は生きているからこそ働けるわけで、生きてゆけるのは家族や仲間の支えがあってこそなのですけど、働き方改革という言葉の響きに、仕事中心という前提を感じてしまうからです。

我々日本人には言われなくても頑張る気質・感覚があると思います。一生懸命やっていれば必ず報われる、サボっている人間にはいつかバチがあたる。そう思っているからこそ、言われなくても仕事を頑張るし、家族を犠牲にしてでも、自分の夢を犠牲にしてでも、与えられたチャンスを成果に繋げる事に集中する。

これはあくまで僕自身の過去のマインドセットですけど、同じように考えている壮年男子は結構多いんじゃないでしょうか?謙虚や一生懸命という美徳自体はとても素晴らしいものですが、やっぱり自分の人生を生きる、自分がやりたいように選択してゆく、自由に生きるという事を大切にしたい。

20代は仕事100%でも良いと思う。なにかを頑張ってやり切る経験、頑張ったけどうまくいかなかった経験、成功と失敗の実感は集中した時だけに得られるものだから。

30代は自分以外の人、パートナーや子供との関係性、自分だけではどうにもできない環境から学びを得られる時期。趣味なのかパートナーシップなのか、子育てなのか、仕事以外の事に幅を広げる良いタイミングです。僕の場合、長男の命と向き合うという経験があったお陰で、どう生きてゆくかを真剣に考えるキッカケになったし、だからこそ仕事に対しても背水の陣が取れたと思います。

今、40代も半ばに差し掛かり、これからは仕事(コンサルタント業)、ソーシャル、プライベートの3分割で自分に与えられた時間を使う事を試行錯誤しています。ソーシャルとプライベートは境目が曖昧だけど、それもまた新しいチャレンジでね。まだ2ヶ月でなかなかペースが掴めないけど、楽しんでいこうと思っています!

キャリアは作るものではなく、日々を大切に積み重ねて行けば自然と作られるもの。自分自身の成長も、他ならぬ自分自身が見守る事に意味があると思います。どんな方法でも良いですが、時に立ち止まり自分を見つめる作業はきっと役に立ちますよ。

 

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